X線発光ユーザーグループ

    ●ユーザーグループ設立の目的
     本ユーザーグループ(UG)は、2004年10月にBL2C設置の軟X線発光分光器の維持管理を行うために軟X線発光UGとして発足した。その後、BL19BやBL16Bの軟X線発光ユーザー及びBL7CやBL15Bの硬X線発光(エスカルゴ)ユーザーを加えて、X線発光UGと改称して現在に至っている。2010年からはBL2C発光分光器をUG運営ST化し維持管理を行っていたが、BL2Cの廃止とともに運営を終了した。また、BL16B、19B、BL15Bも廃止になった一方で、BL13やBL16及び新BL2が新たに使用可能になり、現在はBL13、BL16、BL2で軟X線実験、BL7Cで硬X線実験を行っている。それぞれの発光分光器の維持管理や実験の立ち上げ、撤収など発光実験の全般に責任を持って当たっている。

    ●主要ビームライン
    (軟X線)16、13、2、(硬X線)7C

    ●主な研究活動内容
     軟X線実験はBL16、BL13及びBL2を用いて実験を行う。BL16は250-1500 eVの利用が可能で、偏光可変である。BL13は30-1600 eVが利用可能で、改造によって十分な強度が得られるようになり、偏光も可変になった。BL2Cでは、発光で利用可能な250eV以上では直線偏光のみであるが、強度は十分であるので分光器を回転させて偏光実験を行う。主に遷移金属化合物の2p共鳴や希土類金属の3d共鳴、O 1s、N 1s共鳴(BL13ではC 1s共鳴)などの発光ス実験を行っていく。硬X線実験はBL7Cを用いて、遷移金属K端等での共鳴実験などを行っていく。

    ●今後の活動予定
     軟X線及び硬X線発光分光器の維持管理を行う。各分光器ともに移動してビームラインに設置するため熟練者が行う必要があり、装置の円滑な運営のためにもUGメンバーの協力が必要である。実験の立ち上げや、新規ユーザーへの対応、装置の維持管理に関して、UGメンバーとして協力して当たっていく。

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