表面科学ユーザーグループ

    ●ユーザーグループ設立の目的
     PFの真空紫外・軟X線の放射光を用いて固体表面の電子状態,化学状態,ダイナミクスに関する研究を行っている研究者間の共同研究,情報交換を促進することを目的とする。高度化したアンジュレータービームラインを用いたエンドステーション機器の開発,改良,保守,支援なども行う。また,表面化学および表面ARPESグループのメンバーが管理・運営していたBL-3BのARPES-UおよびオフラインのARUPS10を引き続きユーザー管理ステーションとして管理・運営する。

    ●主要ビームライン
    3B,7A,11A,11B,11D,13A,13B,16A1,16A2,27A

    ●今までの活動実績と今後の予定
    今までの活動
     「表面化学」および「表面ARPES」ユーザーグループ(UG)は真空紫外および軟X線の放射光を用いて,固体表面の電子状態,化学状態,ダイナミクスに関する研究を行ってきた。近年,それぞれの研究分野が広がり境界領域が共通化し,表面ARPESと表面化学UGのメンバーの重複も大きくなった。そこで2015年春に,表面化学UG代表の吉信(東大物性研)と表面ARPES UG代表の枝元(立教大学)が共同でUGの合併を合同UGミーティングで提案し,了承された。 具体的な研究内容としては、金属,半導体,酸化物などの単結晶表面の角度分解光電子分光、NEXAFSによる吸着分子の電子状態と反応の研究、高分解能内殻光電子分光による固体表面および吸着分子の研究、コインシデンス分光を用いた表面ダイナミクス,表面局所電子状態の研究、雰囲気光電子分光を用いた表面反応の研究、内殻分光を用いた表面スピン,表面磁性の研究、原子層,単分子膜,有機薄膜、酸化物薄膜の電子状態と構造に関する研究、放射光STMによる局所元素分析の研究などが挙げられる。

    今後の予定として、以下の内容を引き続き行なって行きたい。
    ・  BL-3Bに常設のARPES-UおよびオフラインのARUPS10の管理・運営。
    ・  BL-13Bに常設の高分解能光電子分光装置(SES200)の保守・ユーザー支援。
    ・  BL-13Bに半常設されている高分解能光電子分光装置(Phoibos,AP-XPS)の管理・ユーザー支援。
    ・  それぞれの装置群を利用する新規ユーザーの開拓と,研究会やセミナーを通じての教育。
    ・  PFシンポジウムや放射光学会などの機会を利用したユーザーグループミーティングの開催。

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