動的構造ユーザーグループ

 
				

    ●ユーザーグループ設立の目的
    物質科学・生命科学における放射光を用いた構造ダイナミクス研究は、近年飛躍的な進展を遂げてきた。中でもPF-ARにおける約100 ピコ秒のX線パルスを用いた時間分解X線測定技術がビームラインNW14Aにおいて確立し、またSACLAにおけるフェムト秒領域構造科学観測技術への展開も含め様々な研究対象への応用実験が始まっている。量子ビームのパルス性を活用した実験の時間分解能は、ピコ秒からフェムト秒へと飛躍的に拡張され、ダイナミクス研究は次世代光源利用の一つの柱として世界各国との熾烈な競争にさらされつつある。このような状況に機敏に対応して、現状の時間分解放射光測定の可能性を追求しつつ、時間分解測定の将来像を包括的に議論するためのユーザーグループの存在意義は、世界的競争力の強化、維持の視点でも必要不可欠と考えユーザーグループを設立する。

    ●主要ビームライン
    NW14A

    ●今までの活動実績と今後の予定
    PF-ARにおける約100 ピコ秒のX線パルスを用いた時間分解X線測定技術がビームラインNW14Aにおいて確立し、多くのユーザーの協力によって固体材料における「隠れた物質秩序状態の発見」という光物性の世界的進展を先導する成果を挙げた。さらに、生命機能材料、光エネルギー変換材料の分野に国内外ユーザーが急激に増加し、その実験手法もユーザーとの協力で飛躍的に多様化した。これらの成果を背景に、ビームラインNW14Aにおける時間分解放射光測定の可能性を拡大するべく、時間分解測定の将来像を包括的に議論する。具体的には、ユーザーグループ主催のPF研究会を含む各種研究会を企画し、ユーザーグループ内の様々な情報交換を行うとともに、放射光、新量子ビーム源利用コミュニティーに対して広く情報発信を行う。また新規ユーザーの参入を促進するために、教育広報活動等を企画する。

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